モトコランドは、井上素子が理想のブリーディングを目指して昭55年(1980)に立ち上げました。その思いをさらに発展させるため、平成7年(1995)自然環境と広大な敷地を求めて現在地(三重県伊賀市)へ移転しました。

犬を飼いたい

と思われた方、まず私達ブリーダーに相談してみてください。

詳しい話を聞いて、質問があれば何でもしてみてください。そうする事で、一般の方々があまりご存じない犬の話が聞けますし、各家庭に沿った飼育方法もアドヴァイスできますし、犬種毎の具体的な注意事項等々を知ることができます。

そして、ブリーディングプール(繁殖場)を訪ねてください。

環境を見て、犬を見て、そのブリーダーがどんな人なのかを見ることも大切です。犬も人間と同じように、血統だけでなく、発育環境や愛情の注ぎ方によって性格や健康状態が変わるからです。

現在モトコランドでは12名の”精鋭部隊”がブリーディングに取り組んでいます。

すべてのスタッフが気持ち(目的)をひとつにしなければ、運営は難しいものです。

【ブリーダーの飼育環境とイヌの馴化について】

一般の愛犬家のみなさんが、子犬を都会で飼育するからといって、都会でのブリーディングが良いわけではありません。緑豊かな田舎の環境から都会へ移ること自体が原因で、仔犬がストレスを感じるわけではありません。

仔犬にとっては環境の変化自体がストレスなので、都会から都会であっても、田舎から田舎への移動であっても、田舎から都会であっても、都会から田舎であっても「環境の変化」には違いありません。

親犬を代々飼育し続けるブリーダーであれば、心身両面の健康を維持するために、都会での生活よりも自然環境の整った暮らしが絶対条件となります。

我々の最大の目的は「犬種の育種改良」だからです。ただし、これは我々ブリーダーの必須条件であり、一般の愛犬家のみなさんには必要ないと考えています。

一方、「イヌの馴化」というものはイヌ科の動物にとって極めて優れた能力なので、健康であればかなり順応するのがイヌであります。

現に西洋の多くの犬種が日本で暮らしており、昔からそうですが、今も海外から優れた血統の犬達が輸入され、日本犬界の発展に貢献しています。

個人輸入も盛んです。
「田舎から都会へ」どころか「欧州から日本へ」または「米国から日本へ」やって来る犬達の方が余程大きな環境の変化を経験するわけです。

しかし、それによって来日した犬達の精神状態や健康状態に異変があるかといえば、そのようなことはまずありません。モトコランドにもたくさんの海外からやって来た子達がいますが、幣舎でのびのびと暮らしております。

ですから、新たな子犬と暮らす以上、環境の変化は絶対にあります。愛犬家のみなさんの心配は重々理解しております。

その上で申し上げたいのは「環境の変化に順応できないような子犬をお譲りすることはない」ということです。

それができないようなブリーダー、それを理解していないようなブリーダーであれば、上述のブリーダーの本分を真っ当していないといえるでしょう。

もちろん、「環境の変化」には十分な注意が必要です。我々ブリーダーだけでなく、愛犬家のみなさんにもアドヴァイス通りに飼育して頂くことが大切です。もし疑問に思うところがありましたら遠慮なくお尋ね下さい。丁寧にご説明申し上げます。